強迫症

強迫症は、強迫観念か強迫行為が1日1時間以上あればほぼ診断可能で、古くからある病です。

不合理だと思いつつも、その行為や思考を自分の意に反し、繰り返してしまう病です。

強迫観念は、具体的には、「汚れた、けがれた、ガスが漏れる、鍵を閉め忘れた、害を与えてしまった」等という不合理な考えです。
強迫行為は、その不安を打ち消すために何度も繰り返し、「洗う、ガス栓を見直す、戸締りを確認する、害を与えていないか見に行く」等の行為です。

治療:SSRIなど、お薬の効果があります。治したい動機がしっかりしていれば、曝露反応妨害法を行い、治療を終結することも可能です。重症であれば入院先を紹介できます。

厄介なところは、上記症状はある程度正当化できること、不安を打ち消す行為の後にはスッキリする快感があるため、この症状から抜け出したくない思いも併せ持つことです。家族が巻き込まれれば予後が大変悪くなるため、症状に付き合ってはいけません。

→厚労省による説明

→日本精神神経学会サイト 松永寿人先生に「強迫性障害」を訊く